魔太郎がくる!!

今回は、藤子不二雄A『魔太郎がくる!!』の紹介。
『週刊少年チャンピオン』で1972~75年の間、連載されていたホラー漫画です。



主人公・浦見魔太郎うらみまたろうは、毎回様々な人物からイジメを受けます。
その度にメラメラと恨みの炎を上げ、「コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」と宣言し、その加害者に対し壮絶な復讐を展開します。
報復の際は、ドラキュラマントと薔薇模様のシャツを身に付け、超能力「うらみ念法」や呪具を駆使し、恨みを晴らしていきます。

初期の頃は、現実可能な復讐方法を展開していたため(魔太郎は何人も殺している)、以降の新装版からは、それらのストーリーが削除。
また当時の表現に問題があるため、タイトル改変や差別用語削除等もされています。
これほど、後に手を加えられた作品は『魔太郎がくる!!』ぐらいかと。

初期の魔太郎は、不気味な雰囲気がありますが、話数を重ねるごとに、(初期よりかは)明るい感じになっています。
A先生自身、過去にイジメに遭っており、その経験が初期の魔太郎を表し、しかし途中からA先生の元々の明るい性格が魔太郎に現れてきたのかと思われます。

普段の魔太郎は大人しいながらも、クラスメイトの由紀子と親交があったり、共通の趣味で友人ができたりします。
家族や由紀子に被害が及んだ場合は、魔太郎自身が直接イジメを受けていなくとも、代わりに復讐することも。
特にその場合、復讐方法が凄惨さを極めているような気がします。
逆に、制裁が甘いなと思う回もいくつかあり、特に「不気味な侵略者」の回はあのヤドカリ一家を追い出すだけだったのが、どうも物足りなかったですね。

私はこの作品の、恨みを晴らす展開がとても好きで、不気味かつ自信に満ちた魔太郎の姿は、まさにダークヒーロー。(闇の中、シルエットで登場しているシーンが特に好き)
普段の雰囲気と全く違うので、彼は二重人格なのかもしれませんね。

二重人格といえば、アニメ『遊☆戯☆王』(初期)の「闇のゲーム」の展開によく似ています。
気弱な主人公・武藤遊戯むとうゆうぎは、「千年パズル」が発動されると闇の人格に変わり、悪人に闇のゲームを持ちかけ、敗者に恐ろしい罰ゲームを与える。
この作品も、ある意味恨み晴らす系なので、こちらもオススメします。

藤子不二雄A先生の作品は怪奇ものが多いですね。
作中では、特にドラキュラ関連の話が多いので、吸血鬼好きなんでしょうね。
主人公の魔太郎にも、ドラキュラマントを身に着けさせてますし。
ドラキュラの子孫を称する青年との対決シーンが印象深いです。吸血鬼をも凌駕する魔太郎の強さに感動したものです。
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霊睡蓮

霊睡蓮(レイスイレン)
1989年生まれ/大分県/AB型
コノ恨ミ……晴ラシテミセル……
根に持つ性格で、その恨みは呪いを以て晴らす。
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