自称国家・太平天国

太平天国たいへいてんごくとは、中国清王朝末期、洪秀全こうしゅうぜんにより建てられた、キリスト教を信仰する自称国家。

洪秀全は、科挙に度々失敗し、そのショックで病床に寝込んでいた時、不思議な夢を見ます。
その夢は、ヤハウェ(神)と思われる老人から世を正すよう命じられ、イエス=キリストらしき人物と共に、悪霊退治の手助けを受けたというものでした。

洪秀全は受験で、広州に訪れた際、宣教師から勧誘パンフレット『勧世良言』が手渡されます。
その時、例の不思議な夢の意味を理解し、キリスト教に目覚めることになりました。

1847年、広西省桂平県金田村に「拝上帝会はいじょうていかい」を立ち上げます。(自らをヤハウェの子で、イエス=キリストの弟、と称する)
友人であり、数少ない賛同者の一人である馮雲山ふううんざんが、布教活動を行い、約三千人の信徒を得ます。

1850年、拝上帝会は軍事組織「金田団営きんでんだんえい」を結成。
鉄砲や大砲等の武器を密造し、革命の準備を進めていましたが、清軍と衝突。
1851年、拝上帝会(この時すでに会員数は約二万人)は、その数倍はある清軍を打ち破り、清王朝に反旗を翻しました。(これを「金田蜂起きんでんほうき」という)

同年、拝上帝会は「太平天国」と改名し、洪秀全は自らを「天王」と称しました。
太平天国の幹部である五人に、王位を封じて、五王体制を作ります。

東王・楊秀清ようしゅうせい
西王・蕭朝貴しょうちょうき
南王・馮雲山ふううんざん
北王・韋昌輝いしょうき
翼王・石達開せきたつかい

東王・楊秀清は、「天父下凡てんふかぼん」(ヤハウェの神託)、西王・蕭朝貴は「天兄下凡てんけいかぼん」(キリストの神託)を勝手に称し、太平天国の信徒たちに命令するようになります。
この時、天王・洪秀全は二人を粛清しなかったため、のちの天京事変を引き起こす要因となりました。

1853年、太平天国軍は南京を陥落。
ここを太平天国の首都「天京てんけい」と改名し、全国に国家樹立を宣言。

太平天国は、スローガン「滅満興漢」を掲げ、満州族の風習である弁髪を拒否。(清から「長髪族」と呼ばれる)
その他、男女平等、纏足の廃止、土地均等配分、租税軽減などを掲げました。

勢いに乗った太平天国は、清王朝の首都・北京に、軍を派遣させるも失敗。
以後は、北京攻略を諦め、支配地域の維持を保つ姿勢に方向転換。

支配地域の維持が安定しつつあった時、「天京事変てんけいじへん」(太平天国の内部抗争)が発生。

太平天国ナンバー2の楊秀清が「天父下凡」を使い、太平天国を勝手に動かし、天王をも凌ぐ権勢を振るっていたのです。

元々「天父下凡」や「天兄下凡」は、洪秀全が不在の時、動揺する信徒たちを沈静化するために用いられたのが始まりで、楊秀清が勝手にし始めたことでしたが、洪秀全から信徒たちを安静させた功績として許可されました。

のちの清朝打倒を決めたのも、「天父下凡」を持つ楊秀清の命令であり、太平天国の政治や軍隊の実権は全て、東王・楊秀清が掌握していました。

次第にエスカレートしていき、楊秀清は、教祖であり君主でもある天王・洪秀全に対し、命令するようになります。(ヤハウェの神託による命令という形なので、たとえ天王であれ、命令に従わなければならない)
時に、洪秀全は楊秀清の前に平伏させられ、棒叩きの刑に処されたこともありました。

独裁に走る東王・楊秀清を、洪秀全は排除することを決意し、洪秀全は北王・韋昌輝を動かし、楊秀清とその一族郎党約四万人を粛清しました。

しかし、翼王・石達開はこの事件を激しく怒り、北王・韋昌輝と対立。
対立の末、自分の妻子を殺された石達開は、韋昌輝の処分を洪秀全に求めます。
これを知った韋昌輝は、洪秀全に牙を向け反旗を翻すも、逆に捕らえられ処刑されます。

その後、洪秀全は、石達開と協力体制を敷くも、疑心暗鬼に陥っている洪秀全は、肉親以外を重用するつもりはありませんでした。
洪秀全は、無能な兄二人にそれぞれ王位を与え、石達開を牽制。
これに不満が生じた石達開は、大軍を率いて太平天国を去ることに。

こうして太平天国は、天京事変が生じたことで弱体化。
金田村で決起した時の主要人物は、天王・洪秀全だけとなります。(南王・馮雲山、西王・蕭朝貴はすでに戦死)

弱体化した太平天国に対し、清王朝は勢い付き、天京を包囲。
しかしこの時、洪秀全は新しい幹部(李秀成りしゅうせい李世賢りせいけん陳玉成ちんぎょくせいら)を投入し、対抗。
新たな幹部の登場で、次第に形勢が逆転し、清王朝は再び敗することになります。

1859年、拝上帝会の頃から入信していた洪仁玕こうじんかいが天京に到着。
洪秀全は、洪仁玕に「干王」の称号を与え、新しい幹部の将たちにも王位を授け、忠王・李秀成、侍王・李世賢、英王・陳玉成としました。

しかし1863年以降、太平天国は支配地域を次々と失い、天京は孤立。
幹部らは洪秀全を見捨てましたが、忠王・李秀成は清朝の包囲を破り、天京に戻ってきます。

天京を捨てることを上奏するも、洪秀全は受け入れず、洪秀全は逆に天京防衛を命じました。
天京は兵糧攻めにより食糧不足に陥っており、雑草を「甜露」と呼び、食するほどにまで困窮することに。

1864年、天王・洪秀全、病死。
「朕は天国に上り、天父天兄から兵を借りて、天京を守る」と述べ、これが洪秀全の遺詔となりました。

同年、天京陥落。
忠王・李秀成は、洪秀全の息子であり第二代天王・洪天貴福こうてんきふくと共に天京から脱出しましたが、のちに捕らえられ処刑されました。
こうして、長きに渡る太平天国の乱は、終結しました。


現在、自称国家「イスラム国」が話題になっていますね。
実はこれ、現代版太平天国と言ってもいいぐらい、よく似ています。

三大宗教といえば仏教、キリスト教、イスラム教。
オリジナル解釈を加えることで、仏教を改悪したオウム真理教、キリスト教を改悪した太平天国、イスラム教を改悪したイスラム国。
果たして許されることなのでしょうか。

しかしながら、中国史上初めて「男女平等」を訴えたのは、実は太平天国。
また、この大規模な戦乱に乗じて、民家に押し入り強奪を働いていたのは実は清軍。(太平天国軍はキリスト教の下、略奪行為など厳しく禁じていた)
それらに関しては、高く評価すべき点だと思います。
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地獄少女

『地獄少女』は、地獄少女プロジェクト、わたなべひろし原案とするホラーアニメ。
第一期、第二期(二籠ふたこもり)、第三期(三鼎みつがなえ)まで放送され、今年2017年に第四期(宵伽よいのとぎ)が放送されます。

午前零時にアクセスする事ができるウェブサイト『地獄通信』。
そのサイトに、恨みの相手の名前を書き込むと、地獄少女・閻魔えんまあいが現れ、その相手を地獄に流してくれる。

地獄少女は依頼主に藁人形を渡し、こう告げる。
「あなたが本当にうらみを晴らしたいなら、その人形の赤い糸を解けばいい。糸を解けば、私と正式に契約を交わしたことになる。怨みの相手は速やかに地獄へ流されるわ。ただし、怨みを晴らしたらあなた自身にも代償を支払ってもらう。人を呪わば穴二つ。あなたが死んだら、その魂は永遠に地獄をさまようことになる」

依頼主との契約が成立すると、地獄少女に従う三人のしもべ「三藁さんわら」(一目連いちもくれん骨女ほねおんな輪入道わにゅうどう)が、ターゲットに恐怖と絶望を与え懲らしめ、最後に地獄少女による「地獄流し」が行われます。

「闇にまどいしあわれな影よ。人を傷つけおとしめて、罪に溺れしごうたま。……いっぺん死んでみる?
と、地獄少女は口上を述べ、相手を地獄に落とします。

その後、三途の川にて、罪人の戯言を聞きながら、
この怨み、地獄に流します
と台詞を言って、話が終わります。

基本一話完結型ですが、シリーズ毎にキーパーソンとなるキャラがおり、例えば第一期であれば地獄少女の正体を探ろうとする人物キャラが登場したりします。
また、憎い相手に恨みを晴らす爽快ホラーさがある一方、理不尽な話もあったりし、ワンパターンで終わらない話も多いです。

恨み晴らす系といえば、藤子不二雄A『魔太郎がくる!!』がありますね。
『地獄少女』は依頼を受けて復讐代行する作品ですが、『魔太郎がくる!!』は「この恨み晴らさでおくべきか!!」のフレーズで、自身の持つ魔力で相手を懲らしめる作品。
関連記事 『魔太郎がくる!!』
恨み晴らす系が好きな方は、この作品もオススメします。

上級女官・管家婆

明王朝では、皇女が降嫁すると、宮廷の十王府に移り住み、同時に「管家婆かんかば」と呼ばれる老女官が近侍します。

皇女の婿に当たるのが、「駙馬ふば」と呼ばれる、上流階級の身分の人でした。
駙馬は皇女のお召しとして、度々宮廷に訪れていました。

管家婆は、そんな駙馬を軽蔑しており、奴隷のように扱ったばかりでなく、彼女の取次ぎなしでは、皇女に会うことができませんでした。
そのため駙馬は、毎回この老女官に賄賂を渡さなければいけませんでした。

万暦帝の皇女が、ある日駙馬を召入したが、その時この管家婆を通さずに入れてしまったことがありました。
後で知った管家婆は大いに怒り、駙馬を追い返し、皇女の言い訳にも罵り返すという有様。

憤慨した皇女は、翌朝、母妃に訴えたが、それより前に管家婆から報告されていたので、母妃から逆に叱られてしまいます。

一方、駙馬の方は次に参内した際、管家婆の手下の宦官らに袋叩きに遭い、血まみれになって走り去ることに。
治療を受けることになり、その上、三ヶ月間宮廷へ出入り禁止を言い渡されたという。

上級女官にでもなると、やはり宦官と同じく、陰湿な態度を取る者は後を絶たないようですね。

数百年後は「無」になる

人生において、悩みや秘密がなくなってほしいと思うことはありませんか?
特に知られたくない過去などは、生きている間はもちろんの事、死後も覚えられているのかなと思うと、嫌になることがあります。

過去に戻って修正ができたらなど、思うことはありますよね。
しかし、考え方が変わりました。

数百年後、今生きている人たち、誰も存在していないのです。
偉人でもなければ、歴史に名が残ることはありません。

数百年後は、誰も自分の事は知らないし、自分を知っている人もこの世にいない。
そういう考えを持つと、悩みや秘密がどうでもよくなります。

また、「諸行無常」という言葉もある通り、この世は常に変化。
数百年後の未来はおろか、世界滅亡だってあるかもしれない。

仏教の最終目的は、輪廻転生からの離脱、即ち「無」になること。
現実世界においては「時の流れ」が、いずれ自分の存在を「無」にしてくれるのです。

不気味な人の特徴

怖い人といえば、どういう人をイメージしますか?
厳つい強面だとか、屈強な男だとか、色々ありますね。
また「怖い」にも種類があり、幽霊のような雰囲気や不気味さを持つ人なんかも怖い人になりますよね。

怖い人の特徴には「何を考えているのか分からない」というものがあります。

何かが起きても、何も言わずに黙っている人、何となく気味悪く感じますね。
周りが話しかけても、一言二言でうなずく程度、一体この人はどんな人なのか分からない、そんな人に対して人は「不気味」と感じます。

人間は、理解できないものに対して、「怖い」と感じるようにできています。(超常現象や幽霊など、目に見えないものを恐れる本能)

何か言っても文句は言わないし、怒っているのかも分からない、尚且つ無表情。
腹の底が分からず、本心を知ることができず、何とも言えない恐怖・不気味さを感じます。

それゆえに、人は不気味なものに対し、攻撃的になる性質があります。
自分にとって不快や恐怖を感じると、それを目の前から排除しようとします。

例えば、家の中に大きな蜘蛛が出たとします。
大半の人が、その蜘蛛を恐れ、殺そうとする行動に出ると思います。
人に攻撃してくるわけでもないのに、ただ見た目が不気味という理由ひとつで、殺されるわけです。

対象が人間の場合。
人間は、不気味な人に対し攻撃的というとか、強い態度で対抗しようとします。
思い返せば、私に対して威圧的な態度を示す人がいましたが、それは私の不気味さを恐れていたという事です。
もちろん、そのイメージ通り、呪ってやりましたけどね。
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プロフィール

霊睡蓮

霊睡蓮(レイスイレン)
1989年生まれ/大分県/AB型
コノ恨ミ……晴ラシテミセル……
根に持つ性格で、その恨みは呪いを以て晴らす。
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